上林選手の2018年日本シリーズ成績

ソフトバンクホークス

上林選手の2018年日本シリーズ成績

2018年上林選手の日本シリーズ成績
23打数3安打
打率.130
ホームラン1本
打点2

日本シリーズ通算
25打数3安打
打率.120
ホームラン1本
打点2

上林ファンとして厳しくいくと記録としてはダメな部類です。

しかし流れを呼び込むプレーも見せてくれましたし、存在感を示してくれた日本シリーズでした。

記憶に残る部分でしょうか。

2018シーズン、パシフィックリーグ2位ながらもクライマックスシリーズで西武ライオンズを撃破して臨んだ広島カープとの日本シリーズ。

4勝1敗1分で日本一になったソフトバンクホークスの日本シリーズ。

上林選手の成績を見ながら振り返ります。

 

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日本シリーズ第1戦 2-2 引き分け

1番ライト上林
6打数0安打4三振

これだけ見ると散々な結果です。

試合当日は話題にならなかったのですが、上林選手体調が悪かったようです。

日本シリーズの大事な初戦に体調不良というのは主力として如何なものかという議論もありますが、完全に精彩を欠いていました。

4三振もそうですが1回のウラの守備から精彩を欠いていたと思います。

ワンナウトランナー1塁2塁で広島カープ松山選手がライト前にヒットを放ちます。

2塁ランナーの丸選手が3塁を周りホームに突っ込みます。

ここで2年連続パリーグ捕殺ナンバー1の上林選手が見たこともないバックホームをします。

ホームから大きく外れ全くクロスプレーになりません。

上林ファンの私が見た中でワーストかもしれない送球です。

テレビで解説をしていた元広島カープの前田さんも
『今日はおかしいですね、打てる気配がありませんね』と評しています。

上林選手にとっては2017年の日本シリーズに続き2018年の日本シリーズにも暗雲立ち込めるような初戦でした。

試合は工藤監督の少し早めの代打の切り札デスパイネ選手投入と中継ぎ陣の無失点継投があり2-2で引き分けます。

日本シリーズ第2戦 1-5敗戦

上林選手の体調が改善されずこの第2戦、上林選手は出場していません。

ベンチには入っていましたが出場はしていません。

この試合はデスパイネ選手をスタメンで起用
松田選手と今宮選手のスタメン復帰
内川選手のベンチ外
勝負をかける攻撃重視オーダー

上記のような上林選手よりも知名度の高い選手の動向が話題になり、上林選手のスタメン落ちは扱いが小さい話題でした。

試合当日は6打数ノーヒット、4三振だからスタメンから外れたと言われてもいました。

体調不良が大きく扱われるのはこの試合の後です。

実は首脳陣としては6打数ノーヒット、4三振だった初戦の結果を見ても上林選手を起用することが第一選択肢だったようです。

残念ながら初戦よりも体調が悪くなった上林選手を見て第一選択肢は消えたようです。

ソフトバンクホークスとして初戦を引き分けた後の広島での第2戦に本来は攻撃重視のオーダーは不要だったはずです。

現に工藤監督は庇いましたがデスパイネ選手が守備に就くことでチーム全体に違和感がありリズムが良いとは言えなかったと思います。

デスパイネ選手自身も好機で凡退しています。

『上林選手が当たり前のように試合に出ていないと困る』

そう感じたのは私だけではないはずです。

2018年の日本シリーズ唯一の敗戦は負けるべくして負けたのかもしれません。

1敗1分けで広島から福岡に場所を移すことになります。

 

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日本シリーズ第3戦 9-8勝利

1番ライト上林
5打数1安打

この試合では体調が回復していると報じられます。

そんなこともありようやく3打席目にヒットが出ます。

2015年のヤクルトスワローズとの第4戦の代打でセンターフライ
2017年の横浜DeNAとの同じく第4戦の三振
そして2018年の広島カープとの第1戦の6打数0安打

日本シリーズ11打席目にして初めての安打が記録されました。

上手くレフト前に持っていく左バッターらしい軌道でした。

しかしながら初ヒットを喜んでいるようではダメです。

テレビ解説していた元日本代表監督小久保さんが

『過去2回の日本シリーズとは立場が違うんです、チームを引っ張って行くような働き方をしないとダメですよ』

と文章にすると厳しいですが言い方は非常に期待してることが伝わってくるような言い方でした。

小久保さんの言う通りでしょう。

試合は中盤までは点差がつき余裕を持って見ていたのですが、粘る広島打線をようやく振り切ります。

2018年日本シリーズ初勝利です。

日本シリーズ第4戦 4-1勝利

1番ライト上林
4打数1安打2打点1ホームラン

この試合のヒーローは上林選手です。

ヒーローインタビューも受けています。

『ヒットはあまり出ていませんが状態はいいです』と本人の口から体調が戻っている胸も聞けました。

広島カープの野村投手が初回から3回ツーアウトまでソフトバンクホークス打線を抑えていました。

その3回ツーアウトから日本シリーズMVP甲斐選手がレフトへのヒットで出塁します。

ツーアウト1塁、長打だけは打たれたくない広島カープバッテリー。

しかしながら2ボール1ストライクからの甘い球を上林選手が見逃しません。

一発で仕留めます。

ライトスタンドに飛び込む先制のツーランホームラン。

その後デスパイネ選手のソロホームランと冴え渡る工藤監督が送り出した代打長谷川選手のタイムリーヒットで効果的にソフトバンクホークスが加点していきます。

投げても東浜投手からモイネロ投手、武田投手、嘉弥真投手、森投手と継投もハマります。

結果的には上林選手のツーランホームランが決勝点になります。

第4戦は投打に噛み合ったソフトバンクホークスが4-1で勝利します。

日本シリーズ第5戦 5-4勝利

1番ライト上林
4打数1安打1四球(敬遠)

この試合は1本内野安打を放っています。

リプレー検証される際どいタイミングでしたが上林選手の脚が優った形になりました。

また第5打席は一打サヨナラの場面でしたが敬遠されます。

期待していたのですがワンアウト2塁でしたので想定内といえば想定内でしょうか。

この試合1番の見せ場は2回オモテの守備です。

1点を先制されて尚もツーアウト1塁2塁の場面。

流れとしては嫌な流れでした1点取られてさらに追加されると序盤は完全に広島カープに流れが行く展開です。

それを断ち切ったのが上林選手の『バヤシキャノン』です。

広島カープ野間選手のライト前ヒットで2塁ランナーが3塁を周り一気にホームに突入します。

それを見事なバックホームで刺します。

パリーグ2年連続捕殺王は伊達じゃありません。

恐らく普段上林選手をあまりご覧にならない方々には衝撃だったと思います。

2回オモテのこのプレーにより流れを渡さず粘りに粘ってこの日本シリーズ2度目の延長戦に突入します。

延長10回ウラ、『ここで期待に応えて打つかぁ』とソフトバンクホークスファンならずとも思った柳田選手のサヨナラホームランで最終的には勝ち越します。

対戦成績を3勝1敗1分けとして再び広島に舞台を移します。

 

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日本シリーズ第6戦 2-0勝利

2番ライト上林
4打数0安打

第6戦の広島カープは第2戦で好投したジョンソン投手。

上林選手は川島選手に1番を譲る形で2番に回ります。

結果としてジョンソン投手は今回も好投します。

6回2失点の内容。

好投手にベストピッチングをされると上林選手のみならずソフトバンクホークス打線としてもそうそう点は取れません。

ソフトバンクホークスはそれでもジョンソン投手から点をもぎ取ります。

4回オモテヒットとフォアボールで作ったノーアウト1塁2塁のチャンス。

6番内川選手に送りバントのサイン。

綺麗に決める内川選手。

その直後の7番西田選手の2球目、なんとスクイズ。

これが見事に決まります。

このシリーズ工藤采配が冴え渡りますます。

5回にはグラシアル選手にソロホームランが飛び出し2点目。

この2点を盤石な投手リレーで守り切ります。

特に先発のバンデンハーク投手が好投。

6回を4安打1四死球10奪三振で無失点。

緊張感のある試合を最後は守護神森投手が締めてゲームセット。

ソフトバンクホークスが2年連続で日本シリーズを制しました。

 

この試合上林選手は派手な活躍はありませんでしたが、最後までグランドに立ちました。

2017年の悔し涙の借りを少しは返せた日本シリーズになったのではないでしょうか。

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