ホークス細川選手の戦力外からの退団を捕手事情から考察する

戦力外と表現されますが、正確にはコーチ打診からの退団ですね。
コーチ打診から対談への経緯はこちらをどうぞ

ファンとして来年のことを考えると不安です。
しかし球団側の視点に立って長期的視点で考察してみます。

球団視点だとありだと思います。
結論から言うと捕手育成はソフトバンクホークスに取って最大急務の課題です。
ここ数シーズンは他球団から獲得した細川選手36歳、鶴岡選手35歳に高谷選手35歳を加えた3捕手。
このままいけば来年もこの3捕手の併用でしょう。
そうなると若手の出場機会はほとんど回ってきません。

若手の今シーズンの出場試合数は
24歳斐紹選手が13試合
24歳拓也選手が13試合
主に細川選手が怪我をしていたシーズン序盤の出場です。

他の選手は一軍出場はなく
26歳張本選手
20歳栗原選手
19歳谷本選手
それから今年のドラフト3位指名の九鬼選手です。

ちなみに斐紹選手は2010年ドラフト1位、栗原選手は2014年ドラフト2位、谷本選手は2015年ドラフト3位です。
毎年ドラフト指名は少なめのホークスにしては明らかに意図を持った補強ですね。

年齢だけ見ると35歳以上のベテランと26歳以下に分けられます。
長期的に見るとかなり偏りますね。

ベテラン勢があと3年主力として活躍した場合、20代の選手がほとんど試合経験なく過ごすことになります。
これは非常事態ですね。
いくら資金があるとはいえ、補強でまかなえる保証はありません。

球団視点から見るとベテラン3人はいらないという判断ができます。
若手の出場機会を作ることができます。
少なくとも1人は1軍のベンチに強制的に入れます。
こうでもしないと経験が積めず育成できないと判断したのでしょう。

そして『じゃあ誰を出すのか』という議論で細川選手になったんでしょう。
細川選手は他のふたりより逆に評価が高かったんだと思います。
捕手としての経験値を次の世代に伝えて欲しかったんだと思います。
今シーズン故障もあったことも一因かもしれません。

ここまではいいです。
その先ですね。
近年ベテラン選手がコーチを兼任しながら選手としても現役を続ける例は多いです。
その選択肢を残したうえで細川選手にコーチを打診したのかがわかりません。

細川選手は移籍組ですが功労者です。
そのままソフトバンクホークスに残って育成にも回ってほしい人材です。
なおかつ万が一交渉がうまくいかず他球団に移籍されたら、他球団の戦力アップとともに情報の流出がかなり予想されます。
そこも踏まえてしっかり下準備したのかは疑問です。

なんにせよ球団としてどの程度まで想像していたのかはわかりません。
細川選手の退団、他球団移籍は想定の範囲内、むしろベターだったのかもしれません。
細川選手を出しても他の若手でまかなえる計算が立ってるのでしょうか?

いずれにしろ今後の動向に注目です。、

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