石川、攝津、中田、3投手のリレーから望まぬ投手起用分業制進化論を憂える

ソフトバンクホークス

石川、攝津、中田、3投手のリレーから望まぬ投手起用分業制進化論を憂える

クライマックスシリーズのロングリリーフを想定して、石川投手、攝津投手、中田投手が10月1日のオリックスバッファローズ戦に登板しました。

石川投手が先発して3イニング
攝津投手は2番手で3イニング
中田投手が3番手で2イニング
9回に勝ち越した関係で9回はサファテ投手がマウンドに上がりました。

私はこの結果に非常に心配を抱きました。

 

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石川投手、攝津投手、中田投手が先発した場合

3投手とも今年先発投手としてマウンドに上がった実績があります。

しかしながら先発投手としてマウンドに上がったときにしっかりと勝ちを計算できるかと問うとノーです。

ソフトバンクホークスファンなので各投手それぞれに魅力があり勝ってほしいと思います。

しかしながら冷静に考えると先発して5回、6回まで安心して観てはいられないのが本音です。

打線の援護がない場合、先に点を取られる、不必要に四死球を出す、突如として連打される・・・。

上記のような結果になる可能性も覚悟しながら打線の援護を待つことになるでしょう。

石川投手、攝津投手、中田投手が短いイニングを予定通り投げたなら

各投手ともに3イニングを予定通り投げてくれと言われるといい投球をすると思います。

中継ぎのように出番がいつ来るかわからない状況ではありません。

1回から3回までは石川投手
4回から6回までは攝津投手
7回から9回までは中田投手

こんな感じで試合前から言われていたら各投手3イニングを全力で抑えに行きます。

現にこの日がそうでした。

クライマックスシリーズへの生き残りもあり各投手必死に投げていました。

それぞれが背水の陣というような状態だったこともあり見事な完封リレーです。

このような投手リレーは実は理想的な分業制なのではないだろうか

石川投手、攝津投手、中田投手のリレーは実は理想的な投手起用分業制なのではないかと心配しています。

先発して6回を抑えるか否かはわからない、中継ぎに急に回しても調整方法が違うので100%力を発揮できない。

だったら3回づつ投げてもらえばいいのではないだろうか。

エース格ではないが先発4番手、5番手くらいの投手が3イニングを全力で抑えに来たら相手からすると嫌でしょう。

これを突き詰めるとエース格を3イニングづつ投げさせることも可能です。

先発1回から3回を千賀投手
2番手4回から6回を和田投手
3番手7回から9回をバンデンハーク投手
まぁそうそう打てないでしょう。

実はこれが投手分業制の進化形なのではないかと考えてしまいます。

 

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実際はいろいろなことがあり普及はし難いのが現実

投手分業制の進化形とは言いましたが、いろいろな問題はあります。

先発投手は5回を投げ切らないと勝利投手の権利がありません。

毎度先発した投手は1年間0勝の可能性がありますというか0勝ですね。

逆に勝ち星は2番手投手が稼ぐことになるでしょう。

現在のベンチ入り人数では中4日でも回せないのが実情です、3イニングでも中3日は無理でしょう。

1軍と2軍を入れ替えるにしても登録・抹消の問題があり不可能。

いかに厚い選手層のソフトバンクホークスでも登録・抹消制度があるのでやり繰りは厳しいです。

などなど問題は多いので普及はしないと思いますが、将来的に何試合かに1回は普通にこういった投手起用があるかもしれません。

その投手起用が増えていくことを心配しています。

こういった投手起用ってなんか違うと思いますよね・・・。

私は古い人間なのでいまだに先発投手完投論に賛成派です。

特にエースと呼ばれるようなピッチャーは6回でマウンドを降りないでほしいと思っている程ですからね。

1週間に1回は先発投手が3回で降りるなんて考えたくありません。

しかしながら国際試合ではこの考えは大いに求められます

球数制限のある国際試合では第2先発などど呼ばれ4回くらいから登板する先発投手が求められます。

さすがに50球だの60球だのでは完投できませんね。

国際試合なので誰が勝利投手になっても国が勝てば文句ないのでそれはそれで問題ありません。

いろいろな問題があり仕方がないことですが国際試合はすでに投手起用が日本のペナントレースとは違うんですよね。

短期決戦ですし起用法は異なってくるのは当然だし、どちらが正しいというのではないのですが・・・。

現状のペナントレースで先発投手を3回で降板させるのは反対

そうはいってもいろいろな考え方があり、いろいろな見方があります。

先発が3回で降りてもいいじゃないかという意見も否定はしません。

それでも私は反対です。

先発投手が足りなくて急遽中継ぎを先発に送り出さざる得ない場合なら3回までというのもわかります。

しかし本来先発投手は少なくとも5回まで投げないと勝利投手の権利がもらえない以上5回までは投げさせる前提で登板すべきだと思います。

今シーズンどこかのチームが順位も確定する前から1軍の試合に故障明けの投手を3回までと言い張って先発させたシーンもありました。

大反対です。

『2軍で投げてこい、せめて5回まで投げられる状態になってから先発させろ』こんな声も多かったと思います。

今回のソフトバンクホークスはクライマックスシリーズのロングリリーフを想定してという理由でした。

試合後『収穫のあった試合だった』こんなコメントも出ていました。

敵地で順位の確定しているオリックスバッファローズ相手、しかし先発投手は5回まで投げさせるべきではないでしょうか・・・。

今シーズン一時期ローテーションを任された石川投手を3回で降板させて『収穫のある試合だった』というのは違和感があります。

先発を5回まで投げさせないのは先発投手という定義がおかしくなりかねないと憂いてしまった試合でした。

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